出資者利益を優先するー株式会社の成り立ちと現在の株式会社についてー

出資者(株主)が会社の所有者であり、出資者利益は何より重視されるべきだと考える。その心は下記。

 

一般的な「株」のイメージは、

・証券会社などで購入して、値上がりしたら売る

株主優待をもらえる

・潰れなそうな会社だから長く持っておく

のようなある程度成熟した「株」という商品を売ったり買ったりするというものではないだろうか。

 

また、よくあるたとえ話で、

「ある人がずっと考えていたすばらしい発明がある。(例えばタイムマシーンでもいい)

その開発には10億円がかかる見込みだが、商品化すれば大ヒット大もうけ間違いなしだ。

しかし彼にはお金がなく、構想したものを形にすることができない。

 

そこで彼は株式会社を作り資本家から10億円の出資を受けた。

 

出資を受けた10億円を使って彼は見事タイムマシーンを作り上げ、もちろん世界中から注文が殺到し1兆円の売り上げを記録した。

 

1兆円は出資の対価として資本家が手に入れ、彼には1円も残らなかった。」

 

こんなものがある。株式会社とは本来そういうものなのである。

 

そもそもの株式会社の成り立ちはインド洋への航海への出資金を分割して負担したところから始まる。

構造としては上記のタイムマシーンと同じだ。

・成功すれば儲かるビジネスがある。

・しかしそのためには事前にお金が必要である。

・その事前のお金が大金で、一人で負担するのはリスクがある。

・じゃあみんなで少しづつ出資をして、失敗したときのリスクを減らそう。

・成功して儲けたお金は出資した分だけ分け合おう。

というもの。

 

つまり、「出資リスクを分散する」というところが根っこにあって、その結果として

「リスクも大きいがリターンもあるビジネスにチャレンジできる」という人類の進化を数段加速させる、極めて大きな貢献をしたシステムとなったわけだ。

 

集まったお金を、当時でいえば船を買ったり、船長を雇ったり、船員を募集したりして使い、嗜好品をインドから持ち帰るという事業のための資金として使ったということ。

 

そのシステムが規模的にも、期間的にも長期化するなかで配当が生じたり、出資した権利(株券)を売買したりすることができるようになった。

 

つまり、この時点で生じた副次的な使用方法が現在の株式の一般的なイメージになっている。

 

本来は「出資→事業→解散→出資者への利益」という流れがシンプルであり、出資者が儲けることによって株式会社というシステムが発展したのである。

 

現代では経営者=出資者=大株主という形の株式会社も多いが、あくまで例外的な形なのである。

 

 

 

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