たくさんの経営者の方とお話ししていると、自社の業績について
「景気が悪いから・・・」
「この時は景気が良かったから」
「景気が悪くなった時に備えて・・・」
などと言っている方によくお会いします。
もちろん、自社の「売れ行き」のことを「景気」という言葉で表現している場合もありますので、それは単に業績が良い悪いという話をしているに過ぎないので問題ありません。
「景気」という言葉を、きちんとその文字通り「世の中全体の市況感」として使っている時に、上記のような発言が出てくる場合はご注意ください。
自社の業績の変動要因を見間違えている可能性があります。
つまり、この記事で言いたいことは、
景気と業績は本当に連動しているのか?
ということです。
私がこれまで携わってきた会社様において、景気と売上げが綺麗に連動していたケースは実は本当に少ないです。景気の上下と売上げの上下に相関性が薄いという結果になることがほとんどだったりします。業界によらずです。
特に中小企業においては、景気によって左右される部分よりも人員構成など社内事情によって変動している部分が大きかったりします。
まずは、本当に景気と売上げが連動しているのかを見に行くことで、特に冒頭のような原因分析をしている経営者の方について、自社の売上げ変動要因を本気で考えるきっかけとなることが多いです。
景気に左右されるから自社ではどうしようもない、という無意識に原因分析の手が緩む考えをまず排除し、自社に向き合ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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