たくさんの人のマネジメントをするという仕事を始めたり、多くの人やモノを動かすという仕事をするときに、「面で動かす」という言葉を使います。
これは、多くの人やモノを動かすという意味で、「個を動かす」というマネジメント方法の対比として使われることが多い言葉でもあります。
しかし、ここで勘違いして個を疎かにしながら全体を一気に動かそうとして失敗するという方をこれまで多く目にしてきました。
全体を面で動かす、とは言ってもその「面」を構成しているのは「個」です。
確かに、「個」を動かすことと「面」を動かすことを同じであると捉えるのは違います。
動かす「個」を知り、その「個」に対して最適な方法を遂行する、というマネジメントでそのまま「面」を動かそうとすると、特定の要素や特定の個人に依存して「面」全体には適していない方法を取ってしまうということがあります。
このことを捉えて、「面」だけを向いて仕事をしてしまう、ということが失敗の素となります。
面を動かす、とは多くの「個」を動かすことです。
「個」をまず動かすことができなければ、「面」は絶対に動きません。
一人が動かなければ、二人は動かない。二人が動かなければ十人、百人も動きません。
「面」を動かすにしても、その方法は「個」が動く方法でなければなりません。
そのことを忘れずに、「個」を見ながら「面」を動かすことが必要です。
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