ブログには二つの意味合いがある。
・日記
ウェブログのそもそもの始まりとして、日々の日記をウェブ上に記録するというものがある。
芸能人のブログなどはまさに日記のような形で、日々の行動や思った事などを自由に記載して多くの日記読者がそれらをチェックしている。
・広告媒体
ブログで生計を立てている人のブログがこの形式だろうと思うが、多くの人が読んでいるブログにはそれ自体に媒体としての価値がある。
媒体としての価値があるということは、そこに集客が出来、集客した人々に対して広告が打てるということになる。
特にスマートフォンと連動し始めてからは、読んだブログから直接買い物ができるため、非常にユーザーに近い距離で広告が打てる優れた媒体である。
この二つの意味合いを考えた時、前者であれば特に気にせず日々思った事や経験した事を書いていけばいいのだろうと思うが、後者である場合には媒体としてのターゲットを定める必要がある。
この時、広告なんだからより多くの人に見てもらえるように、誰にでも向けた媒体が良いと考えるかもしれないが、それは前者に近い。誰にでも読んでもらえるということは誰にも向けていないのとほぼ同義である。
広告とはそもそも商品やサービスを宣伝する、使ってもらうために使用するものであり、その商品やサービスには必ずターゲットが存在する。
例えば、新しいものが好きな30代のサラリーマンや腰痛に悩むお年寄り、などかなりきちんとターゲットが設計されているものがほとんどである。
水やお茶のようなある種普遍的らしい商品であっても若者向けなのか、サラリーマン、子供、駅で売るのかスーパーでの販売がメインなのかによって商品のターゲットは大きく異なり、商品コンセプトや商品名、パッケージなどが決定されている。
つまり、ブログが媒体としてしっかりと機能を発揮するのであれば、商品のターゲットとブログ読者のターゲットが一定以上一致していることが望ましい。
あるターゲットがよく見に来るブログがまずあって、その集団に対して広告を打つことが商品戦略上貢献するというのであれば初めてブログに広告を載せるという行動が生じる。
ブログのターゲットが決まっていない状況では、見に来る人の属性を特定する事ができないため、たとえPV数が多かったとしてもその商品のターゲットとなる人数が少なければ広告媒体としての価値は低い。
このため、ブログで収益をあげたいと思っている方はまず、
・収益をあげるためのブログは媒体であること
・媒体としてどのようなターゲットを狙うのか、決定すること
・そのターゲットが閲覧しやすい記事を揃えること
が必要であることを念頭に置いて進めるといいだろう。
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